サンマのスープカレーのレシピ
サンマは、良質なタンパク質や貧血予防に効果のある鉄分が豊富です。また、カルシウムとその吸収を助けるビタミンDも多く含まれています。更に、頭が良くなると言われているDHAには、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果があるため、サンマは栄養満点な万能食材と言えます。
このカレーには、南インドや東南アジアで良く食されるタマリンドを使います。タマリンドにはフルーツのような酸味と豊富なビタミンCが含まれており、便秘解消に大きな効果を発揮します。また、アジョワンシードやシナモンなど比較的香りの強いスパイスが青魚特有の臭みを消す効果もあります。
タマリンドの酸味&魚&各種スパイスが本当に良く合う逸品です。あっさりして栄養満点のスープカレーをお楽しみ下さい。個人的にはカイエンペッパーパウダーを気持ち多めに入れて辛味を効かせた方がおいしいと思います。なお、サンマ以外でもサバ、アジ、イワシなどの青魚、カジキやタラ、サワラ、サケなどの魚でもおいしくできますよ。
作ったよレポート
サンマはクセが強すぎてインド料理に不向きと思っていましたが、そんなことはないと確信が持てました。アジョワンシードやシナモンなど独特かつ強めのホールスパイス、それにしっかりとしたマサラ、タマリンドの酸味で、強きには強きで応じると魚好きにはたまらない新境地の味わいを体験できることでしょう。知人からの情報ですが、南インドのケララ州ではイワシをよく食べるようで、このレシピに載っているように、きちんと魚の下処理をすれば万全だと思います。いろいろな青魚を使って試してみたくなるレシピです。なお、塩は最初にサンマの処理、下味を付ける際に使うこともあり、かなり控えめでもよさそうで(最初の処理の工程でちょっと塩を使いすぎました)、今回は最後の仕上げで塩を追加していません。
(riki様)
材料(4人分)
サンマ | 4匹~5匹 |
玉ねぎ | 中1個 |
しょうが | 人差し指の第二関節くらい |
油 | 大さじ3 |
トマト缶(カットトマト) | 1/2カップ(トマト中1個 粗みじん切りでもOK) |
塩 | 小さじ約1強 |
お湯 | 2.5カップ(タマリンドペースト用) |
タマリンドペースト | 小さじ2~2.5 |
(とても酸っぱいペーストなので、初めて作る場合は少なめが良いでしょう。 お好みに応じて量は調整して下さい) |
〈ホールスパイス〉
アジョワンシード | 小さじ1/2 |
クミンシード | 小さじ1/2 |
シナモン | 小指の第一関節くらい |
マスタードシード | 小さじ1/2 |
レッドチリホール | 1本(省略してもOK) |
〈パウダースパイス〉
カイエンペッパーパウダー | 小さじ1/2~1 |
(辛さを出すスパイスのため、お子様やお年寄りなど辛いのが苦手な方は入れなくてもOK) | |
ガネーシャ特製ガラムマサラ | 小さじ1/2~1 |
(スパイシーさを出すスパイスのため、お好みに応じて量は調整して下さい) | |
コリアンダーパウダー | 小さじ3 |
クミンパウダー | 小さじ1 |
ターメリックパウダー | 小さじ1/4 |
作り方
〈仕込み〉
- 三枚におろしたサンマ(お店でお願いすれば三枚におろしてくれます)に塩(分量外)をまぶします。10分~15分程たつと表面に水分がでてくるので、水でサッと洗い、キッチンペーパーで水気をしっかりふき取ります。
このひと手間により、魚の表面にある臭みの原因を取り除くことができます。
その後、切り身を4等分くらいのサイズにカットします。小さくカットすると煮崩れてしまうので、少し大きめが良いでしょう。 - 玉ねぎを千切りにします。
- しょうがをみじん切りにします。包丁の腹でつぶしてから細かく切るとやりやすいです。
- タマリンドペーストを2.5カップのお湯で溶いておきます。タマリンドペーストは、入れすぎると酸味が強く出てしまうので、初めて作る場合は、少なめが良いでしょう。何度か作るうちにお好みの酸味が決まるはずです。
見た目は悪いですが・・・お湯で溶くとこんな感じになります。 - ガネーシャ特製ガラムマサラ以外のスパイスをミックスしておきます。ガネーシャ特製ガラムマサラは、最後に加えてスパイシーな香りを演出するものなので、仕込みの段階ではミックスしません。
ホールスパイスも同様にミックスしておきます。
〈調理〉
1
ベースとなるソースを作ります。まずはホールスパイスのテンパリング(動画はこちら>>)です。
鍋で油を熱し、ホールスパイスを入れます。火力は中火ですが、焦げそうになったら弱めてください。スパイスの成分を油に移すために、ヘラで優しく混ぜたり鍋を少しゆすったりしましょう。
しばらくしてスパイスの香りがしてきたらテンパリング完了です。
2
玉ねぎの千切りとしょうがのみじん切りを炒めます。最初は強火で焦げそうになったら中火に落としてください。最初と比べて量が1/3くらいになり、水分が無くなったらOKです。
3
続いて強めの中火に火力を上げたら、トマト缶(カットトマト)を(もしくはトマトの粗みじん切り)加えます。焦がさないように混ぜながら&トマトをつぶしながら2分程炒め煮して水気を飛ばします。
その後、中火と弱火の中間くらいの火加減にしたら、あらかじめミックスしておいたパウダースパイスと塩を加えて、粉っぽさが無くなるまで炒め煮します。
しばらくして全体にとろみがついたらベースソースの完成です。
(※ ガネーシャ特製ガラムマサラは調理の最後に入れるのでここでは入れないで下さい。)
4
タマリンドペーストを溶いたお湯を入れたら、火力を中火に上げて沸騰させます。その後、弱火に下げてサンマを入れたら、ふたをあけて5分程煮込みます。サンマが崩れないように、時々優しく混ぜ合わせてください。少し沸騰するくらいの火加減をキープしましょう。
最後に、ガネーシャ特製ガラムマサラを加えたら、軽く混ぜて馴染ませます。弱火のままでふたをあけて5分程煮込んだら、味見をして完成です。